坂の上の雲 <新装版> 1司馬遼太郎 ¥ 1,680 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
坂の上の雲 <新装版... | |
| 明治元年に生まれた二人の才能ある若者、正岡子規と秋山真之を軸に、まだ日本人に日本人たる誇りが残っていた時代を描いた傑作である。陸軍にも海軍にも、物を書くことを仕事にする者にも、今の日本人が失ってしまった気骨のようなものがあった。 圧巻はやはり日本海海戦。私が海戦物が好きだということを差し引いても、見てきたような迫力がある。「天気晴朗なれども波高し」の電文は、今でも世界の海軍の教科書に載っていると聞いたような気がするが、本当は文学の道に進みたかったのに境遇的に許されなかった秋山の経歴を知れば、なるほどと納得できる。この風変わりな参謀を信頼し続けた東郷平八郎の見方も、読後は大きく変わってくる。 蛇足。近々ドラマになるらしいが、真之を本木雅弘がやるというので、見るか見ないか迷っている。どうもイメージが違うような気がするが、そこを演技力でカバーできるかどうか。約1年かけて坂の上の雲を全巻読み終わりました、こんな年齢になって初めて この本に挑もうと考えたのも歴史の勉強の集大成にするつもりで最後に 読もうと考えていたからでした、学校教育では全く習わなかった近代の歴史 西洋が列強だった時代に... | ||
坂の上の雲 <新装版> 2司馬遼太郎 ¥ 1,575 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
坂の上の雲 <新装版... | |
| 列強の侵略の恐怖に追い立てられるようにして開国、ほとんど無血に近い明治維新という革命を成し遂げた明治日本が、悲痛なまでに苦しい国際情勢の中で「生き延びるため」に、まだ色濃く残る「武士道」の世界と「近代」の相克の中で、苦しみぬきながらも必死にはい上がっていく姿が描かれています。ただし、戦争や英雄礼賛の物語ではなく、世間の風評にとらわれず、内外の文献を調査のうえ、登場人物の力量や性格について誉めるべきところは誉め、批判すべきことは徹底的に批判することにより、この時代の人間像を過不足なく描ききっています。作者も指摘している通り、正岡子規、秋山兄弟という一応の主人公は、この「時代」と「人間像」を描くための一つの題材にすぎません(もちろん、彼ら3名はそのそれぞれの生き方について、英雄たるにふさわしいほどの魅力を持ってはいます)明治日本人の「生きる」ことへのひたむきさ、一方での、生き抜くために必要な合理主義的な考え方、未来を信じる楽観的な見方などは、前途に希望がもてず閉塞感がただよう現代の我々こそ、見習うべきものなのではないでしょうか。第2部では、日清戦争から日露開戦直前までが描かれています。な... | ||
虚栄の市〈一〉 (岩波文庫)サッカリー 中島賢二 ¥ 840 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
虚栄の市〈一〉 (岩波文庫) | |
| これだけ軽やかに、華麗なまでにしたたかに生きられるというのは、関係者への甚大な迷惑は別にしてもなかなかスゴイ。ここまでくると賞賛の念にも似た気持ちがわいてしまうから困る。ベッキーに引っかかった人々にはお気の毒だが、そもそも彼女の人間性や手練手管はドビン氏のように物事の善し悪しが見える眼を持った人ならきちんと見抜くことが出来ているわけであるし、彼女の犠牲者達はある意味自業自得とも言える。まことにご愁傷様なのである。頼る人とてない孤児の身のベッキーは人生の荒波を自分で生きていかなくてはならなかったのだから、彼女の主な獲物である良家の人々が割合ころっと騙されるのもうなずける。なにせ人生経験と意気込みが筋金入りなのだ。ただ、自分に掛け値なしに優しくしてくれたアミーリアにだけは微妙に悪人になりきれていないのも、私がついベッキーをひいきしてしまう理由かもしれない。それにしても、初めて読んだ頃は圧倒的にアミーリアを支持していたのに、私も年を経て人間が丸く(?)なったのか(笑)この小説は、筋立てはもちろん、当時の英国の風俗や社会背景、階級、独身女性の生き方など、興味深い事柄が本当にたくさん散りばめら... | ||
司馬遼太郎が描いた「新撰組」の風景 (とんぼの本)司馬遼太郎 ¥ 1,365 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
司馬遼太郎が描いた「新撰組... | |
| 幕末はダイナミックに歴史が動いた時代でした。その騒乱の京にいた、時代の変革を担った集団が新撰組でした。 魅力ある新撰組を司馬遼太郎は、実に生き生きと描いて見せました。史実によったところだけでなく、フィクションとして再構築したところもありますが、読者瞬間的に幕末へといざなう文章はとても魅力的なもので、今なお多くの司馬ファンがその膨大な著作を愛読しています。 本書は、司馬ファンや新撰組愛好家は勿論のこと、あの時代に関心を持つ多くの人が興味を抱くような編集になっています。本文は、すべて司馬遼太郎の過去の著作から抜粋されており、出典は『燃えよ剣』、『新選組血風録』、『歴史と小説』より「土方歳三の家」「新選組の故郷」「竜馬の死」「五稜郭百年」ほか、数点のエッセイから引用されていました。 また、木村智哉氏撮影の写真が舞台となったイメージを膨らませるものでした。撮影場所は、新徳寺本堂、壬生の屯所、前川邸の土間、八木邸の庭、壬生寺、祗園の一力亭、島原の角屋、島原の大門、清水寺、音羽の滝、高台寺月真院、近藤勇の銅像、西本願寺の太鼓楼、御香宮神社、寺田屋、松前城、五稜郭、など、新撰組を知る上で押さえ... | ||
司馬遼太郎短編全集 第1巻司馬遼太郎 ¥ 1,800 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
司馬遼太郎短編全集 第1巻 | |
| 有名人物を扱ったものより、市井の人々や、あまり有名でない人を扱ったものが多いです。舞台は、戦後の日本であったり、中国のモンゴルや宋の時代であったり、昔のペルシャであったりです。数ページの短編から、40ページの短編まであります。いろいろな人々の生き方を描いた話や、花にまつわる不思議な話などです。筆者が若いときに、書かれた作品が多いためか、少し青臭いところ(?)があって、そこがまた良いです。趣向の異なる短編ばっかりで、1編1編楽しめましたし、知らない司馬遼太郎が読めました。個人的には、これぞ!という短篇は、少なかった印象です。全12巻(156編)発売されるそうです。司馬氏没後10年、また新たな本を手に出来ることが嬉しいです。「わが生涯は夜光貝の光と共に」「『国宝』学者死す」「勝村権兵衛のこと」「流亡の伝道僧」「長安の夕映え―父母恩重経ものがたり」「饅頭伝来記」「森の美少年」花妖譚(1)「チューリップの城主」花妖譚(2)「黒色の牡丹」花妖譚(3)「烏江の月―謡曲『項羽』より」花妖譚(4)「匂い沼」花妖譚(5)「睡蓮」花妖譚(6)「菊の典侍」花妖譚(7)「白椿」花妖譚(8)「サフラン」花妖譚... | ||
天下城 (下)佐々木譲 ¥ 1,890¥ 400¥ 2,980 ★★★★★ |
天下城 (下) | |
| 穴太衆として実力をつけ、織田信長に乞われて天下城を築くことになった市太郎。こうして出来上がった安土城も天下城ではなかった。主人公の結末を読むと、人生の虚しさとかそんなものが伝わってくる。 穴太衆の中でメキメキと頭角をあらわし、やがて、織田信長に乞われて安土城の石垣を積み、天下城を築く市太郎。しかし、その安土城も結局、天下城ではなかった。結末があまりに悲しすぎるだけに、人生って何かを考えさせられる。 | ||
天下城 (上)佐々木譲 ¥ 1,890 通常3〜5週間以内に発送 ★★★★ |
天下城 (上) | |
| 「攻め落とされない城をつくりたい」。幼い頃、落城の悲惨な体験をした主人公の「石積み職人(の棟梁)」としての一生を描いたものです。堺の町、松永久秀の城、越前朝倉氏、近江浅井氏、そして、織田信長のいろいろな城、最後には安土城の「石積み」を行っていきます。実際の「石積み」のシーンも多いですが、それ以外にも、棟梁として、いろいろな武将(施工主)との駆け引き、部下の統率、同僚(ライバル)の妨害、自らの恋、友情、戦のシーン(長篠の戦いに巻き込まれたり・・・)などが描かれています。上下巻で結構なボリュームですが、あきさせません。戦国時代のエンジニアの生き様がよくわかる作品です。その心意気、まさに職人。職人としての人生をまっとうした一人の人間が、存分に描かれています。「石を積んでいく」様子、石垣の描写などが、やはり沢山出てきます。想像力が乏しいのか、知識不足か、描写だけでは、ピンと来ないところもありました。本に挿絵か図面か、説明書があったら、素人にはありがたかった、です。他の本や、インターネットなどで調べながら読むと、少しは、わかった気がしました。 歴史小説はよく読む。司馬遼太郎さんとか、よく読む。... | ||
悪の梯子 足引き寺閻魔帳澤田ふじ子 ¥ 1,785 通常24時間以内に発送 |
悪の梯子 足引き寺閻魔帳 | |
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零からの栄光 城山三郎 昭和の戦争文学 第三巻 (城山三郎昭和の戦争文学)城山三郎 ¥ 1,995 通常24時間以内に発送 |
零からの栄光 城山三郎 昭... | |
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きずな 信太郎人情始末帖 (信太郎人情始末帖)杉本章子 ¥ 1,500 通常3〜5週間以内に発送 |
きずな 信太郎人情始末帖 ... | |
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生命の歌 城山三郎 昭和の戦争文学 第二巻 (城山三郎昭和の戦争文学)城山三郎 ¥ 1,995 通常24時間以内に発送 |
生命の歌 城山三郎 昭和の... | |
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焼け跡の青春 佐々淳行-ぼくの昭和20年代史佐々淳行 ¥ 1,680 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
焼け跡の青春 佐々淳行-ぼ... | |
| 著者の父で朝日新聞論説主幹、参議院議員であった弘雄氏の思い出をちりばめながら昭和20年代を自分史として振り返った良書。大日本帝国の「皇軍」を「極悪非道の賊軍」とすべく言論統制を進めるGHQ。これに追従して「日本再建の第一歩は全国民による一億総懺悔だ」とする東久邇宮内閣の声明。この「一億総懺悔」は今にいたるまで日本の言論界を覆う暗雲となっている。GHQの公用語「第三国人」で呼ばれた朝鮮人と台湾人の横暴ぶりも数々の事件を起こした。日共東大細胞が巻き起こす東大の学内紛争と戦う著者達の体験談も興味を引く。激動の昭和20年代を生きた著者の自分史であるとともに、興味あふれる現代史となっている。 | ||
新装【ワイド版】街道をゆく22司馬遼太郎 ¥ 1,575 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
新装【ワイド版】街道をゆく... | |
| 初出は1983年の『週刊朝日』。 22巻に収められているのは「バスクとそのひとびと」。スペイン・ポルトガルをめぐった「南蛮のみち」の1巻に当たる。 日本でもっとも知られているバスク人はフランシスコ・ザヴィエルである。本書もザヴィエルをたどる旅として企画されている。青年期に学んだパリを出発点に、次第に南下していき、ピレネーを越えて生まれた村、先祖の城へ。その過程で多くのバスク人と出会い、話を聞いていく。バスクの頑固さや田舎っぽさがどんどん明らかになるのだが、こういう話は著者の得意とするところ。また、ザヴィエルに集中して語られているので、歴史小説的な面白さがあった。 「街道をゆく」のなかでも屈指の名篇ではないか。 | ||
京都市井図絵 花籠の櫛澤田ふじ子 ¥ 1,785 通常3〜5週間以内に発送 |
京都市井図絵 花籠の櫛 | |
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指揮官たちの特攻 城山三郎 昭和の戦争文学 第六巻 (城山三郎昭和の戦争文学)城山三郎 ¥ 1,995 通常24時間以内に発送 |
指揮官たちの特攻 城山... | |
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高札の顔 酒解神社・神灯日記澤田ふじ子 ¥ 1,890 通常24時間以内に発送 |
高札の顔 酒解神社・神灯日記 | |
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劉邦佐竹靖彦 ¥ 2,940 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
劉邦 | |
| あらかじめ劉邦と項羽の争いのストーリーを知っており、さらにそこで活躍した人々をよく知りたいと思う人には重要な本だと思う。当時の中国社会を分析し、なぜ劉邦が帝位まで昇り詰めることができたのか、という記述の詳細さには驚くばかりではなく、劉邦にはある種の必然性があったということも知ることができる。「劉邦」を一人の人間として知りたいという人には楽しめる本に違いない。 | ||
硫黄島に死す 城山三郎 昭和の戦争文学 第一巻 (城山三郎昭和の戦争文学)城山三郎 ¥ 1,890 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
硫黄島に死す 城山三郎 昭... | |
| 戦中の日本軍に材をとった小説が4篇。愛国心を掻き立てられるというより、久しぶりに素敵な日本人に会ったような気分になる。巧みな感情描写が多く、若い人も容易に入り込める作りになっている。また、作中に著者の倫理観がわりと強く打ち出されており、戦争という主題を扱っている以上、この点についての批判もあるかと思うが、私は方法的にも方向的にも支持する。20代の私には、出征経験のある祖父から当時の話を聴かされているような感じがした。4篇どれも良かったが、戦車に憧れ軍人になったものの陸の孤島のような満州の地に宿営する最早戦車すら持たない脆弱な「戦車部隊」で無残な形で終戦を迎える少年士官の話(「草原の敵」)は、来た。 | ||
新装【ワイド版】街道をゆく39司馬遼太郎 ¥ 1,050 通常24時間以内に発送 |
新装【ワイド版】街道をゆく... | |
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落日燃ゆ 城山三郎 昭和の戦争文学 第五巻 (城山三郎昭和の戦争文学)城山三郎 ¥ 1,995 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
落日燃ゆ 城山三郎 昭和の... | |
| この「広田弘毅」の生涯についての単行本を読んだのは、もう25年くらい前になるであろうか? 東京裁判における唯一の文人にしてA級戦犯とされた広田弘毅氏の生涯と、東京裁判の理不尽さを余すところなく伝えてくれる。特に東京裁判の主席検察官キーナン氏が(重罪を求めるのが検察官の仕事なのに)ウエッブ裁判長の死刑判決に異を唱えたくだりは、この裁判の茶番性を如実に物語っている。 広田弘毅と東条英機が「共同謀議」を行なうことなどありえないのは、誰でも知っていることである。ところが、ナチスドイツと違って、「独裁者」というべき存在がいなく、強いて最大の責任者というべきであった天皇陛下は「君臨すれども統治せず」を貫いたという、日本の最高意思決決定システムの「不思議さ」は最後まで欧米人に理解されないまま、東京裁判は終わった。 広田弘毅 この、若い頃右翼の団体に所属したことはあるにしても、どちらかといえばリベラルな外交官がいけにえのようにしてA級戦犯になり、靖国問題の対象にされる悲劇を、私は悲しむ。 | ||